スーツケースやキャリーバッグの選び方、おすすめのブランド比較など。
一目見ただけで心奪われる圧倒的ビジュアル性、英国クラシックで高貴なトランクケーススタイルと、グローブ・トロッターは魅力に溢れている訳ですが、英国王室をはじめ世界のセレブリティも愛用する高級ブランドというだけあってかなり値段が高く、40万円を超える代物も普通に存在します。そのため、憧れは抱いているけどなかなか手が出せない人も多く居ることでしょう。
1897年に英国で生まれたグローブ・トロッター。その名には地球（globe）を巡る（trot）という意味が込められています。その名の通りグローブ・トロッターのスーツケースは100年以上に渡って、世界中の旅行者や冒険家に愛用され続けてきた歴史があります。
グローブ・トロッターは徹底したハンドメイドにこだわり、現在も100年前と変わらぬ製法でスーツケースを作り続けています。これに関しては否定的な意見も挙がってくるかとは思いますが、職人気質で伝統的なスタイルに自信やプライドを持って取り組んでいる証なのだと思います。
ちなみに100年の歴史を誇るスーツケース（キャリーケース）メーカーは、リモワやサムソナイトといった有名企業が名を連ねます。海外旅行がまだそれほど大衆向けの娯楽ではなかった時代から、彼らは独自技術や新しい試みでスーツケース界を牽引してきました。
| ブランド | グローブ・トロッター |
|---|---|
| 会社 | GLOBE-TROTTER |
| 国 | イギリス |
| 創業・設立 | 1897年 |
| タイプ |  |
| 予算目安 | 360,000円 |
ハードタイプ
ソフトタイプ
グローブ・トロッター製スーツケースの特徴や、選び方のポイントなどについて。
グローブ・トロッターの代名詞ともなっている素材「ヴァルカン・ファイバー」。ヴァルカン・ファイバーは1850年に英国で発明された素材で、特殊紙の上に16層もの樹脂をコーティングして作られています。「何だ紙か」とタカをくくる人も居るかもしれなが、その頑丈さは折り紙付きで、ゾウに踏ませても壊れなかったことで有名な素材です。
軽量な上、構造的に耐久性も高いという特徴を持ちますが、耐雨性はそこまで高くありません。長持ちさせる秘訣として、雨に濡れた後はタオルで丁寧に拭くようにしましょう。
自動機械化の進んだ現代でも、その製造工程のほとんどを職人の手によるハンドメイドで行っています。産業革命で飛躍的に成長した英国に、こういった職人芸を持つ人たちが居ることを意外に感じるかもしれませんが、グローブ・トロッターをはじめ革財布で有名なエッティンガー（ETTINGER）など、英国の伝統的な職人芸（クラフツマンシップ）が脈々と現代にも継承されています。
英国発祥の老舗ブランドというだけあって、英国王室との関係も深い。1947年のエリザベス女王とフィリップ王子との婚礼では、ロイヤル・ハネムーンにグローブ・トロッター製キャリーケースが使用されました。
時代の流れと共にイギリスの鞄職人が減り続けている現状を危惧したエリザベス女王により、英国クラフツマンシップ奨学金トラスト（QEST）が発足され、英国の伝統的な職人芸（クラフツマンシップ）を保護する活動が行われています。グローブ・トロッターもQESTへの継続的な寄付を表明しており、2016年には女王陛下90歳の誕生日を記念したスペシャルモデルを発表しています。（女王陛下の年齢にちなんで90個限定）
スーツケースは消耗品です。旅行の度に他の荷物とぶつかったり、風雨にさらされることでボディは色あせ傷付いていきます。グローブ・トロッターの場合、それが何ともいえない趣と風合いを出してくれるため、使い込むほどに愛着が湧いていくのが特徴です。いつの間にか、長年一緒に旅を続けてきた相棒のような存在に変わっているはずです。値段は高いですが、旅の軌跡が刻まれるスーツケースは特別な価値をもちます。
グローブ・トロッターのスーツケースは2輪タイプが基本ですが、4輪タイプも登場しています。キャリーハンドルもコンパクトに収納できるため、引いて（押して）運ぶだけでなく、手にぶら下げてアタッシュケースのように使用することもできます。
グローブ・トロッターのスーツケースはハードタイプのみになります。ハードタイプには現在、オリジナル、センテナリー、サファリ、クルーズといったモデルがあります。どのモデルもヴァルカン・ファイバーで作られており、構造そのものに大きな違いはありません。人気モデルとしては、1897年の創業当時と変わらない製法で作られている「オリジナル」、定番モデルの「センテナリー」「サファリ」といったモデルが人気です。個人的には豪華客船と青い海をイメージした「クルーズ」が好きです。
ディズニーとコラボした「ディズニー」というモデルもあります。
グローブ・トロッター誕生100周年を記念して発表された定番モデル。軽量性と頑強さという実用性をそのままに、よりファッション性の高いコレクション。
深い海と真っ青な空の美しいコントラスト。豪華客船で過ごすクルーズ旅行にインスパイアされたシリーズ。
グローブ・トロッターのスーツケースは40万円を超えるモデルもある超高級ブランドです。現行私が知っているスーツケースブランドの中で、グローブ・トロッターは一番高級なブランドです。デザイン性が非常に良いので、どんな使用感なのか気になっている方は多いはず。
スーツケースのレンタルサービスを利用すれば、グローブ・トロッターのスーツケースを試し利用できます。
アールワイレンタルは、年間10万件の取引実績を誇る日本最大級のスーツケースレンタルです。リモワ・サムソナイト・ゼロハリバートン・グローブトロッターなど高級スーツケースブランドも多数取り扱っているので、高級スーツケースのお試し利用にも最適です。ただグローブ・トロッターの場合、レンタル品でも1万円を超えてくるので、その高級さにビックリしてしまいます。
