ブランド元であるエンドー鞄株式会社は、文政7年(1824)創業の老舗鞄メーカー。日本における鞄製造の一大産地「兵庫県豊岡市」で柳行李(やなぎごうり)商を営んだのが始まりとされます。柳行李とは、コリヤナギという木の樹皮をはいで乾かしたもの(柳)を編んで作られる籠(かご)のこと。
文政7年というと江戸時代末期、幕末(1853年~)と呼ばれる変革期に移る手前ですね。戦国時代の戦乱を終えて江戸時代を迎え、町人文化が成熟していた時代になります。「江戸時代後期に旧豊岡市内で鞄商いを始めた老舗」これだけ見るとかなり歴史と伝統のある企業に感じます。
エンドー鞄株式会社は、旅行鞄やビジネスバッグを中心に製造販売しているメーカーで、スーツケース部門の代表ブランドが「フリクエンター」になります。フリクエンターでは「静音性」をテーマに、ガラガラゴロゴロ音のしない超静音性キャスターを独自開発しています。自分だけでなく周囲にも配慮したスーツケースが日本らしくて良いですね。
ウェーブ
ブランド | フリクエンター |
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会社 | エンドー鞄株式会社 |
国 | 日本 |
創業 | 1824年 |
タイプ | ![]() ![]() |
予算目安 | 28,000円 |
フリクエンター製スーツケースの特徴や、選び方のポイントなどについて。
フリクエンターは「静音性」をテーマとしたスーツケースです。ゴロゴロうるさい走行音の原因は「キャスター構造」にあります。フリクエンターのキャスターは、内輪と外輪がそれぞれ回転する特殊構造(特許技術)に、世界的シェアを誇る部品メーカー「ミネベア」のベアリングを使用した超静音性キャスターが最大の特長となっています。「周囲に配慮した走行音。ガラガラ、ゴロゴロ言わせない!!」という意気込み通りの、スムーズで静かな走行を体感できます。
スーツケースで一番消耗の激しい部分がキャスター(車輪)部分になります。キャスターは旅行の度にすり減っていくため、修理が絶対に必要になります。一般にスーツケース用の交換タイヤはネット通販で購入できますが、正規品ではないため口径や車輪幅をきちんと確認しなければなりません。フリクエンターでは、タイヤが消耗することを想定して交換用タイヤが販売されています。自分で簡単に取り替えできる設計なので、わざわざ修理に出す手間が掛かりません。
いわゆる有名ブランド製のしっかりしたスーツケースを購入する場合、価格相場はおおよそ25,000~35,000円くらいだと思いますが、フリクエンターは3万円以内で購入できる製品が多いです。静音性キャスター、TSAロック標準搭載、軽量ポリカーボネート製ボディと、機能面も充実しています。
フリクエンターのスーツケースにはハードタイプ、ソフトタイプがあります。ハードタイプには「ウェーブ(WAVE)」「クラム(CLAM)」というモデルがありますが、いずれも高い顧客評価を得ている製品です。特に機内持ち込みサイズの売れ筋が好調です。ソフトタイプは「ボヤージュ(VOYAGE)」というモデルがありましたが、現在は取り扱っていないようです。「ゴロゴロ言わせない!」という言葉通り、走行音を極力出さない超静音キャスターが最大の特長となっています。
特許取得の特殊構造タイヤで、走行時の振動音を極限まで抑え込んだスーツケース。消耗品であるタイヤ交換も簡単に出来るため、長く愛用できる。現代スーツケースに必要な標準機能はしっかり備えており、カラーバリエーションも豊富。
収納口が2つ用意されており、フロント部分からも手荷物を取り出せる。両開きにする必要がないため、狭い場所でも簡単に手荷物アクセスが可能。コンパクトで走行性にも優れる。キャスターが摩耗した際には、自分で簡単に交換可能なのも嬉しい。