日本のミリタリー系ラゲッジレーベル。英語ばかりでニュアンスが伝わりにくいですが、要するに軍用素材や軍用技術を取り入れた旅行バッグを製作しているレーベル(ブランド)です。
アメリカ陸軍の防弾チョッキにも使用された「バリスティックナイロン(合成繊維)」を用いた強靭なソフトスーツケースが有名です。製造工程は全てアメリカ国内で行われ、米軍とも関係のある軍用工場で製造しているというから凄い。
「科学技術の発展は戦争がもたらす」という事実は私も重々理解していることで、その中には、レーダー技術や航空技術、衛星技術、原子力、コンピュータネットワークなど、現代の私たちの暮らしに取り入れられて便利になった技術が沢山あります。戦争と生活には、意外に深い繋がりがあるんですよね。
ブリーフィングでは、そういった優れた軍用技術(またはファッション性)を積極的に取り入れた製品作りを展開しています。日本のブランドですが、先述のように製造工程は全てアメリカの軍需工場に依頼しているので日本製という訳ではありません。むしろブランドイメージが「ミリタリー」であるからこそ、素材や製造工程も本場アメリカに統一するという所に「こだわり」を感じることができます。品質でいえば米軍のお墨付きといえるでしょう。
ブランド | ブリーフィング |
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会社 | 株式会社ユニオンゲートグループ |
国 | 日本 |
創業・設立 | 1992年 |
タイプ | ![]() ![]() |
予算目安 | 73,000円 |
ブリーフィング製スーツケースの特徴や、選び方のポイントなどについて。
ソフトスーツケースに利用されている軍用素材「バリスティックナイロン」について。
いかにも硬そうな名前の素材ですよね(笑)。バリスティックナイロンは、通常のナイロンよりも強度が数倍優れているという特徴を持っています。ソフトスーツケースに用いられるナイロンなどの合成繊維は、軽量感がある反面、ナイフなど鋭利な刃物で破けやすいという欠点も持ち合わせています。バリスティックナイロンは、そういったナイロンの持つ欠点をカバーしてくれる強化繊維になります。
アメリカ陸軍の防弾チョッキにも使用されていたことは有名で、強度に加えて耐熱性にも優れ、タバコの火を押し当てても数秒間は耐えるこができます。ブリーフィングでは、1680デニール×840デニールの強靭なバリスティックナイロンを用いています。(デニールとは、糸の太さを表す単位)
ブリーフィングのソフトスーツケースは、大容量かつ縦開きにフルオープンさせることができるので、収納がとてもしやすい設計になっています。また、外ポケットが複数付いているので、旅行ガイドブックや飲料水、タオルなど、すぐに取り出したいものを収納するのにも便利です。日本人ならではの配慮というか、こういうちょっとした機能性も嬉しいですね。
ブリーフィングのスーツケースで定番なのが、「JET」シリーズです。
「JET」シリーズにはハードタイプ、ソフトタイプがあります。またハードタイプには、フロントオープン式の"SD"と呼ばれるモデルもあります。ハードスーツケースの命名規則や違いがやや分かりにくかったので、違いを簡単に比較しました。
開閉構造 | HDとSDの2種類。HDは従来の一般的なハードスーツケース。SDはフロントオープン式の短期旅行を目的としたスーツケース。 |
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開閉口 | ファスナー式の場合、"F"の添字がある。 |
このモデルは、ハードスーツケースで、60(ℓ)の容量で、ファスナー式で、フロントオープン式、という意味で合ってると思います。(要確認)
一般にソフトタイプのスーツケースは価格が安い傾向にありますが、軍用素材「バリスティックナイロン」を用い、製造工程を全てアメリカ本国で行っている経緯などから、価格は通常のソフトスーツケースよりも高く設定されています。それに見合うだけの高い品質を誇るスーツケースなので、価格よりも質を重視する人向けの製品になります。
ブリーフィングのスーツケースにはハードタイプ、ソフトタイプがあります。ハードタイプは、「H-35」「H-98」のように、容量(ℓ)に応じたネーミングがされています。完売したり再入荷したりと時期によって流通しているモデルが異なりますが、「JET」というシリーズが定番です。