「吉田カバン」でお馴染みの株式会社吉田が、1962年に自社ブランドとして初めて立ち上げたのが「ポーター」です。また、日本の鞄メーカーに「自社ブランド」という概念を先駆けて取り入れたのも同社。
高度経済成長によって日本が豊かになり始めた1960年代、日本の鞄メーカーが自社ブランドを持つことは非常に珍しいことでした。そんな時代背景の中で発表されたポーターは、日本の鞄業界におけるプライベートブランドの先駆け的な存在となっていきました。ポーターの名前の由来は、ホテルなどでお客様のカバンを預かる従業員「ポーター(porter)」から来ています。そこには「カバンの良さを知る者」という意味が込められています。
2009年には女性向けのデザインを追求した「ポーターガール」を発表。カラフルな色調・女性特有の柔らかさを特徴としたトートバッグ・ショルダーバッグ・財布などを買い求めることができます。
母体となっている株式会社吉田は、1935年創立の鞄メーカーです。同社の製品は「吉田カバン」と呼ばれ親しまれています。
創業者の吉田吉蔵は若干29歳にして独立、神田に吉田鞄製作所を設立します。吉田吉蔵が作るカバンは「丈夫で使いやすい」とその評判を徐々に広めていきました。婚約前の美智子さまが、テニスに出かけるときに吉田カバンを愛用されていたことでも有名な鞄メーカーです。
会社の社是となっている「一針入魂」は、創業者の吉田吉蔵が掲げていた精神で、カバン作りに対して一切の妥協を許さないという姿勢を窺い知ることができます。
ブランド | ポーター |
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会社 | 株式会社吉田 |
国 | 日本 |
創業・設立 | 1935年 |
タイプ | |
予算目安 | 90,000円 |
ポーター製スーツケースの特徴や、選び方のポイントなどについて。
株式会社吉田には、ポーターやラゲッジレーベルといった自社ブランドがありますが、いずれのブランドもいわゆるポリカーボネートなどの化学素材を用いたハードスーツケースは取り扱っておらず、ナイロン等の軽量素材を用いたソフトタイプのキャリーケースが主体となります。
また株式会社吉田では、スーツケースのような旅行用バッグを「トロリーケース」と呼んでいます。
日本の人気鞄メーカーということだけあって、すぐに売り切れor生産終了になってしまうモデルが多いのが特徴です。公式サイトはもちろん、時間差で購入できる楽天やアマゾンなどの通販サイトでも、素早いアクションが必要になります。
その希少性から高額で取引されることも。
ソフトスーツケースは軽量性と柔軟性に富む反面、雨に弱いという特性もあります。ポーター タイム トロリーバッグは、生地の表面に高い撥水・防汚効果のあるテフロン®ファブリック加工を施し、裏面はPVC加工(耐水性に富むポリ塩化ビニル樹脂)をすることで、内装に水滴が染み込まないよう工夫が凝らされています。
ポーターではハードタイプのスーツケースは取り扱っていないため、購入する場合にはソフトタイプのキャリーケースが主体となります。現在ではポーター タイム トロリーバッグや、ポーター ハイブリッド トロリーバッグが発表されています。ポーター タイム トロリーバッグは海外出張などビジネスシーンをテーマとしたモデル、ポーター ハイブリッド トロリーバッグは「Light Weight」をコンセプトとした強度・軽さ・防水性に優れるモデルです。
ポーターは人気の鞄ブランドであり、楽天ランキングの常連でもあります。特に人気なのがショルダーバッグ・トートバッグ・ビジネスバッグ・リュックで、かなりのモデルがランクインしています。バッグの他に財布(二つ折りほか)なども売れています。