スーツケースを選ぶ基準のひとつに、「機内持ち込みサイズ対応であるか」があります。
機内持ち込みサイズ | 受託手荷物サイズ |
---|---|
|
|
機内持ち込みサイズは上記のように定められているので、ここから最大容量(ℓ)の理論値を算出することができます。要は、機内持ち込みサイズを満たす外寸の場合、理論的な容量最大値は幾らなのか?ということです。計算式自体は中学生でも回答可能なレベルですので、計算方法を読むのが面倒という方は答えだけ確認してください。
上記を満たす直方体の体積(㎤)を考えます。2.の条件をそのまま使用してしまうと55+40+25=合計120㎝で規定をオーバーしてしまうので、3辺の組み合わせを考える必要があります。体積が最大となる組み合わせは、より立方体に近い「50㎝, 40㎝, 25㎝」の場合です。この場合の体積は50×40×25=50,000(㎤)となります。
1(㎤)=0.001(ℓ)なので、求める最大容量は50,000×0.001=50(ℓ)となります。
50(ℓ)
機内持ち込みサイズに対応したスーツケース容量の、理論上の最大値は50(ℓ)です。
(計算間違ってたらごめんなさい)
スーツケースのサイズ表記について。スーツケースには「外寸」と「本体サイズ」があります。
外寸 | スーツケース全体のサイズ。機内持ち込みサイズ規定で問われるのはこちらのサイズです。(縦横高さの3辺) |
---|---|
本体サイズ | 取っ手ハンドル・キャスター(車輪)などを除いたサイズ。(ボディ部サイズ) |
基本的に上記のサイズ表記に習うかと思いますが、念のため各購入先でサイズ表記を確認しておくと安全です。
上記の通り、スーツケースには容量とは関係のない取っ手ハンドル・キャスターなどの出っ張りがあるため、外寸よりも当然、収納容量は小さくなる。
機内持ち込みサイズを意識することなく容量を計算したいのであれば、本体サイズを参照した方がよい。
こっからが本題みたいな所もありますが、機内持ち込みサイズ対応のスーツケースを調査していると、明らかに外寸に対して容量が大きすぎるモデルに出くわすことがあります。ほとんどのメーカーは正確に算出しているようですが、一部メーカーのものは容量に対して違和感を感じることがあります。ちなみに日本のメーカーは大丈夫ですよ。
エキスパンダブル(容量拡張)搭載という訳でもなく、おそらく公表値は(本体サイズではなく)外寸だと思われるのですが、それでも「あれ?おかしいな」と感じることがあります。試しに外寸から容量を計算してみると、明らかに容量の方が大きいこともあります(かなり稀です)。
メーカー独自の算出方法があるのか、「いやいや外ポケットの容量も加味しているんだよ」とか、私の知らない情報があるのかもしれませんが。
私のサイトで、機内持ち込み可能スーツケースの容量表を作ろうと思っていたんですが、こういったメーカー公表値が異なるものをまとめて意味はあるのかなぁと思ったりもしました。
いずれにせよ、機内持ち込みサイズ容量の理論値MAXや、外寸・本体サイズから容量を計算する方法を知っていることは有意義だと思います。メーカーを信頼することも大切ですが、消費者側としてあまり情報を鵜呑みにしすぎない心持ちもあった方がいいと思います。
機内持ち込みサイズ最大容量を目指したスーツケースを紹介(日本メーカー)。もちろんスーツケースの厚みやキャスター部分などがあるので理論値最大容量50(ℓ)を出すことは不可能ですが、私の感覚では40(ℓ)を超えると「大容量だな」と感じます。
有名ブランド中心に、機内持ち込みサイズのスーツケースを紹介しています。