皆さんは「豊岡鞄(かばん)」という地域ブランドをご存知でしょうか?
日本には4大鞄生産地域(東京、大阪、名古屋、豊岡)があり、中でも兵庫県豊岡市はかつて日本の鞄の8割を生産して日本一となった歴史があります。現在も日本有数の鞄生産地として知られており、「豊岡鞄」は地域ブランドとして特許庁の地域団体商標になっています。
その歴史は1,000年にも及び、遠く奈良時代から始まる柳細工を起源としているようです。歴史や伝統好きの私からするとワクワクしてしまうような話ですが、こうやって地域の強みを振興させていく動きには好感が持てますね。
「豊岡鞄」の地域ブランドを名乗るためには、兵庫県鞄工業組合員となり、組合による厳しい審査を経て「豊岡鞄」認定企業として登録される必要があります。兵庫県鞄工業組合の審査には、デザイン・仕様・素材・部品・縫製といった項目があるようです。
スーツケースを取り扱っている「豊岡鞄」の認定企業には、私が知っている範囲ではエンドー鞄株式会社、株式会社トリオがあります。
文政7年(1824)創業の老舗鞄メーカー「エンドー鞄株式会社」の自社ブランド。旧豊岡市内において柳行李(やなぎごうり)商を営んだのが始まり。フリクエンターでは「静音性」をテーマに、ガラガラゴロゴロ音のしない超静音性キャスターを独自開発しています。
株式会社トリオの自社ブランド。本社は豊岡市九日市上町にあります。価格を2万円以下に抑えたパフォーマンス性の高いスーツケースを提供。株式会社トリオでは、カーゴの他、北欧スウェーデン発祥の人気ブランド「イノベーター」も取り扱っています。
こちらはスーツケースブランドではありませんが、株式会社アートフィアーは、兵庫県豊岡市中央町に拠点を置く鞄メーカー。ダレスバッグ特有の山型フォルムが印象的な「ダレスリュック」がブランドの顔となっています。
「兵庫県豊岡市」兵庫県豊岡市で生産されるかばんは、一般に「豊岡産」と呼ばれれています。
豊岡市で作られた鞄は「豊岡産、豊岡製」などと呼ばれており、「豊岡鞄」と認定されていなくとも一定のブランド力を有しています。
衣川産業株式会社が取得したドイツの老舗ブランド。本社は豊岡市昭和町にあります。歴史は江戸時代にまで遡り、明和4年(1767年)前後、小間物ごうりを販売していたと記録にあるようです。旅行鞄を中心に製造販売しており、キャリーケースの他、ボストンバッグ、トートバッグ、アウトドアバッグなども取り扱っています。
伝統のダブルリブを踏襲。スタンダードにして標準機能を完璧に備えたスーツケース。衝撃が加わる角にコーナーパッドを装備、ケースの破損を防止。HINOMOTO製の静音キャスター(Lisof)、キャスターストッパーも完備。このシリーズはフレーム式、ファスナー式があり、ファスナー式のみUSBポートが2口付いているのでおすすめ。遺失物管理タグ(トラベルセントリーID)搭載。