キャスターはスーツケースの部品で一番壊れやすい箇所といわれています。スーツケースの荷重がキャスターに集中するので当然といえば当然ですね。
キャスターが壊れる原因には、「長い距離を移動したことによる車輪の摩耗、凸凹な道や悪路を走行したことによる外部衝撃の蓄積、稀な例では航空会社に預けた後ターンテーブルで受け取った際に壊れていた」などが挙げられます。
こんな症状が多いかと思います。「航空会社に預けた際に破損した」場合については、以下の記事でまとめています。
海外旅行に行く際には、けがや病気、傷害事件など旅行先で起こる様々なトラブルに備えて海外旅行保険に加入してから出国する人が多いかと思います。海外旅行保険にはこれら治療保険に加えて携行品損害も補償してくれる保険プランがあります。携行品損害保険は、スーツケース・携帯電話・カメラ・時計・パソコンといった携行品が盗難・破損被害などに遭った場合に、その物品価格や修理費用が補償されるという保険です。
携行品損害保険は、海外旅行保険やクレジットカードの付帯保険に含まれていることがあります。スーツケースのキャスターが破損被害に遭った、スーツケースが盗難被害に遭った場合などには、携行品損害保険によって補償を受けられる可能性があります。その際には、破損したことを証明する写真や修理見積書、盗難被害届けや事故証明書などが必要になります。
保険金支払額については10万円補償、30万円補償など保険会社やクレジットカード会社の保険内容によって異なります。
スーツケースには修理保証期間が付いている製品がほとんどです。修理保証期間は1年から長いもので5年間保証しているメーカー製品もあります。
ただし破損内容によっては修理保証対象外となる場合もあるため、自分のキャスター破損原因が修理保証に適用されるかどうかは確認するようにしましょう。保証内容として、スーツケースを通常使用したことによって生じた破損については対象外となることがあります。つまり、「長期間スーツケースを使用し続けたことによるキャスター部分の摩耗」といった破損理由は、保証対象外となる場合があります。
携行品損害保険や保証期間による補償・保証を受けられなかった場合、メーカー等に修理依頼するか、自分でキャスター部品を購入して修理するという方法があります。
スーツケースを購入した取扱店や、製品メーカーが分かるのであればメーカーに直接問い合わせるなどして修理依頼を行います。1番確実な修理方法ですが、料金も高額になる可能性があるので見積もり依頼した方が良いと思います。費用によっては新しいスーツケースを購入した方が賢明な場合もあります。
スーツケースや部品修理を専門とする会社に修理依頼をします。メーカーが分からなかったり、修理サポートがない場合、修理費用が高額になる場合などは修理専門会社に依頼するのが良いかもしれません。キャスターの破損個数やボディ状態にもよりますが、修理費用はおおよそ10,000~15,000円程度と考えられます。
キャスター部分だけの破損であれば、部品交換をすることで自分で修理することができます。ただし、部品交換には専用工具を必要とする場合もあるため、自分で修理が可能かどうかについては事前に修理箇所の工具確認をしておくようにしましょう。キャスター部品はAmazonや楽天で購入することができます。費用としては1,500~5,000円程度で済むかと思います。