スーツケースの値段は本当にピンキリです。格安のものであれば1万円以内で購入できますし、極端に高いものでは40万円を超える超高級モデルも存在します。各メーカーおおよその平均価格は25,000~45,000円くらいだと思います。
では、スーツケースの値段を決める要因は一体どんな事項が挙げられるのか。幾つか紹介したいと思います。
スーツケースに使用されているボディ素材そのものの価格によって、スーツケース本体の値段もかなり変わってきます。現代スーツケースの主流素材になっている「ポリカーボネート」や「ナイロン」は比較的安い部類に入ると思います。
手頃 |
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高価 |
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本体サイズが大きければ、それに比例して値段が高くなる傾向にあります。同じモデルでも、SサイズよりもLサイズの方が一般に高価。(機内持込用などでは例外もあり)
生産ラインを労働賃金の安い中国や東南アジアに据えている場合、生産コストを抑えられるので販売価格を下げることができます。多くのメーカーは生産ラインを中国や東南アジアに据えています。純日本製のスーツケースもありますが、海外製造に比べて割高になる傾向にあります。
優れた特許技術などを用いているスーツケースは、普通のスーツケースよりも値段が高くなる傾向にあります。メーカー各社は、他社との差別化を図るために積極的に独自技術・特許技術を盛り込んだスーツケースを送り出しています。よく見られる部分としては、独自の静音キャスター、キャリーハンドル、ボディ素材、強化ファスナー、開閉スタイルなどがあります。
多くのメーカーは製造過程における過失・不具合に対してのみ保証する製品保証制度を敷いていますが、プロテカの保証制度(プレミアムケア)ように、航空会社の運搬時における破損についても無償修理の対象としているような手厚い保証制度の場合、その分の保証料も本体価格に加味されていると思われます。(憶測)
そのメーカーのブランド品を持っていること自体がステータスになるような場合、ブランドのネームバリューで値段が上がっている部分もあると思います。もちろん、ブランド品は高品質かつ信頼性が高いために値段が高く設定されている部分もありますが、それ以外の要因としてネームバリューが働いている側面もあると思います。
これはスーツケースに限ったことではありませんね。新しいモデル・後継モデルが出た場合、旧来のモデル(型落ち品)はセール品として売り出されることも珍しくありません。
海外ブランドのスーツケースは為替レートの影響を結構受けます。例えばサムソナイトやトゥミなどアメリカ合衆国のブランドは、ドル円レートの影響を受けます。ドル円相場が円安に向かえば、それだけ輸入コストが高まるので、結果として価格に反映されます。(高価になる)
円安の時は国内ブランド、円高の時には海外ブランドを買うという選択肢もあります。
スーツケースがすぐに壊れてしまう理由には、「たまたま不良部品が使われいた」「航空会社に乱暴に扱われてしまった」など運の部分も結構ありますが、それ以外の要因で極力ハズレを引かいないためには、以下の点に気を付けたら良いと思います。
格安スーツケースは値段の面で魅力的ですが、私は「価格の高さ=品質の高さ」という考え方を持っているので、1万円を切るような格安スーツケースは割と敬遠しています。1万円以下のスーツケースが悪いと言っている訳ではありませんが、「これ安すぎない? 大丈夫かな」と不安になるのは自然なことだと思います。